子供を持つ親なら、まずタイトル惹きつけられますよね。
「頭のよい子」とはどんな子なのでしょう?頭のよい子は、「勉強のできる子」ではありません。このタイトルの指す「頭のよい子」とは、好奇心が強く、物事をよく観察し、考え、問題があれば果敢にチャレンジする、感性と想像力に優れた子だそうです。
エコス・コーポレーション代表の著者が、私立難関中学の受験に成功した子供達の暮らす家の実例を交えながら、その秘訣を紹介しています。まず大前提とされるのが、問題家族のコミュニケーションです。なぜ、コミュニケーションが重視されるのでしょうか?それは、現在の有名中学の入試が暗記力を必要としているのではなく、自分の考えをまとめ上げる思考力、伝える力、すなわちコミュニケーション能力を必要としているからです。そのため、家族のコミュニケーション力を上げるための住居スペースを、いかに工夫して作っていくかというのが非常に重要になってくるわけです。「頭のよい子が育つ家」では、これを実現し実践するための具体例を紹介していました。
養老猛司氏の言葉を借りていうなら「脳とからだのバランスがとれた健全な人間、を育てるための居住空間」ということになるのでしょうか。近頃耳にする、青少年の犯罪の温床となり得るような子供部屋を作らないためにもこの本はとても役に立ちそうです。
また有名中学に合格した子の例で、面白かったのが、移動式勉強机を活用して家の中を放浪しながら勉強している子の話です。これがお母さんの動線にぴったりはまっているんだそうです。環境を変えることで気分を変え、勉強に集中するときは徹底し、時にはお母さんと会話をしてコミュニケーション能力、考える力を身につけていくのでしょうね。人間力をつけていく上で効率のいいやり方ともとれます。この本に登場する子のほとんどがこんな風に子供部屋にこもって勉強するのではなく、リビングやダイニングなど、家族が必然的に集まるところで勉強しています。こうなると家族の団欒のできるスペースをうまく確保して、いかに子供部屋に閉じ込めないようにするか、というのがカギになりそうです。とても面白い本なので、子供を持つ親に読んでもらいたい一冊でした。
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